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Higashi Ginza Sweet Life

東銀座は今日も魚そして海の潮の香りがしています。
本のメモ 宮脇俊三 時刻表昭和史

氏の本を趣味のお店ポポンテッタで見つけて購入。

初めて読む。

時刻表を読んで、その走っている列車の状況を思い浮かべる。

その長距離列車に揺られながら、車窓から小さな町を見ていることを夢想する少年。

時刻表は旅情を沸かせる。

 

鉄道を巡る昭和史。

戦前、戦後それぞれの社会背景、世情によって変わる時刻表。

特急停車駅の状況で、街の栄枯盛衰もわかる。

 

昭和8年の段階で、すでに山手線は4分間隔で走っていたことに驚く。

車両の数はもちろん少なかっただろうが、当時からもう東京は大都会だったろう。

 

併せて

線路のない時刻表

失われた鉄道を求めて

も読破。

| | 16:21 | comments(0) | - |
本のメモ ピーター・ミルワード ザビエルの見た日本

1549年8月に鹿児島に上陸をしたザビエル。

そのときにゴアから日本人3人と同行をしてきたことをこの本で知る。

アンジロウという日本人はザビエルに日本語の書き方について言う。

「人間の頭はてっぺんにあり、足はどんじりにあります。ですから字を書くときは

てっぺんからどんじりへとまっすぐに書いていくのが正しい」

面白い説明。

 

日本に上陸する前の知識

・日本の気候はいたって温暖だが、ハリケーンや地震がたびたび起こる。

・野鳥の肉は食べるが、鳥の肉は食べない。

・発酵酒は米で作る。

・米はパンの代わりになっている。

・人間は一人ひとり、百八種類の罪があるのでその一つ一つの罪と引き換えに祈りを

一つずつ唱えなければならない。

・背格好はイタリア人に似ている。

・日本人は知識欲を持っている。

上陸前にこれだけの情報が入っていることに驚く。

 

上陸後、そして離島後

・常食は野菜と米。小麦も魚も、リンゴも、その他の果物もぜいたく品。

・おいしいものは何もない。

・節約をしているので大抵のものは健康。

・僧は一日一食。

・ミヤコは戦乱が続いていて、荒廃をしている。

・名誉を欲しがる国民。自分たちがどの国より武勇に秀でていると思っている。

・武器を大切にしている。

・地球が円いことも知らず、太陽と星の動きも知らなかった。

・知的な能力からいえばシナ人は日本人より優れている。

 

この本の後半はピーター・ミルワードにより戦後45年が経過した日本の状況が

書かれ、ザビエルが見た頃との対比がされている。

豊になったことで、成り金になり、礼儀もなくなり、清貧の思想が無くなっていることが

書かれ、もし、ザビエルが今の日本を見たら驚くであろうということが言われている。

ただ好奇心が旺盛であることは変わらない。

 

ザビエルのミイラがゴアに保管され、10年に一度公開されていることをこの本で知った。

 

| | 23:13 | comments(0) | - |
本のメモ A・B・ミッドフォード 英国外交官の見た幕末維新

雨の日に横浜に上陸したミッドフォード。

その夜に地震に遭遇し、あまりに先人たちが書いていた日本の美しさとの落差にため息をつく。

 

しかし翌日の太陽の輝き、その中で、霊峰富士が見えたことの驚嘆が

記載されている。

 

雪に覆われ、海岸線から優雅な曲線を描いて天に向かって比類なく美しい円錐形をなして

そびえ立っている富士の姿。

 

万人が認める富士の容姿の素晴らしさ。ミッドフォードはその興奮は死ぬまで続くと

書いている。

 

大坂で遭遇したこと

・何千人もの人が幸せそうに、赤や青の縮緬の晴れ着を着て、赤い提灯を頭上に掲げ、

声を限りに「いじゃないか!いじゃないか!」と叫びながら踊っている。

 

横浜の大火、神戸での備前事件、パークス襲撃事件等、様々な事件を身近に体験しながら過ごした

4年間の記録。ミッドフォードの周りでもそうだし、日本自体が未曾有の激変の渦中にあった時代。

しかし、氏の文章にはどこか優雅な部分、貴族的な部分がある。時代観察者のような冷静さがある。

| | 21:41 | comments(0) | - |
本のメモ 沢木耕太郎 流星ひとつ

藤圭子。

私が多感な時期には、すでに引退をしていて、

なんとなく神秘的ベールに包まれていた。

宇多田ひかるが綺羅星の如く世に出てきたときの衝撃。

いままでのレールには乗っていない何かを感じた。

それをはた目から見て、藤圭子という伝説がにわかにまたフォーカスされた。

藤圭子も、宇多田ひかると同じような世界を持っていたのではないか。

その世界は他の誰にも真似をできない世界。

 

この本に登場してくる藤圭子は28才。

引退を決意したとき。

28才で、この年で同じ年で結婚をしていないひとは障害を持っている。

ということ繰り返し喋っているのを見て、なんて老成をしているのだろう。

と思った。

または芸能界が彼女を老成させたのか。

純粋無垢で健気な少女にとって芸能界が、はたまた東京が毒気を含んだ魑魅魍魎な

世界なのか。

 

多くの人は自分で引退をすることができない。

誰かから引退を示唆される。

引退を表明し、惜しまれるだけでも幸せな人生ではないか。

| | 21:20 | comments(0) | - |
本のメモ 加治将 あやつられた龍馬

幕末期の本を読んでいる今、違う角度でものごとが見えておもしろい。

フリーメイソンという秘密団体。その張り巡らされた諜報網。

情報を得てそれを操る幕末期に日本へ来た外国人。

その背後にいたのはフリーメイソンという団体。

豊富な資金力をバックに薩摩、長州、土佐の郷士たち近寄り、

その彼らを利用してまるでゲームのように弱体化した徳川幕府を揺さぶり

そして脅し、巧みに開国に導き、新政府に入り込み、利権を得る。

・オールコック大君の都

「人間が荒削りし、最後に仕上げて下さるのは神」

この言葉はメイソンの象徴。

・桜田門外の変の情報が長崎に入ったのは5日間。

・ベアドは極東の島国で大規模な内乱があることを察知し来日した。

・小岩井農場は岩崎弥太郎がグラバーに相談をして酪農に切り替えた。

・キリンビールもグラバーが作った。

・グラバー史談「徳川政府の反逆児の中で、自分がもっとも大きな反逆人であった」

・君が代の元の曲は英国人のジョンウィリアムスフェントン。

・日本人にとって明治維新とはいったい何だったのか?

 

オールコックが帰国したのはその強硬な外交姿勢が本国で嫌悪されたゆえの命令で

あることをこの本で知った。

| | 16:37 | comments(0) | - |
本のメモ ワーグマン 日本素描集

幕末、維新の日本。

混沌とした祀。

そこに遠路遥々来た異人たち。

彼らの視点で書かれたその記録を読むと、

当時の日本が分かる。

 

自分の中にある血。その血にはどのような歴史が刻み込まれているのだろうか。

自分への探求は歴史への希求でもある。

歳をとるとどうしても歴史を知りたくなるのだ。

 

花札に興じる人々。バクチ。

西洋人は脚で踊り、東洋人は手で踊る。

横浜の正月。

羽根つき、凧揚げ、独楽回し、竹馬。

電柱も車のない社会ではあったが、精神的にいまよりずっと豊かな生活。

 

日本はものまね鳥。牛肉を食べ、ビールを飲めば一人前の人間になれると思っている。

ものまねをさせようとしている国の画家に描かれているのは世話が無い。

 

ベアドの企画展に行こう。

 

http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/next.html

| | 14:17 | comments(0) | - |
本のメモ 佐野眞一 あんぽん

平成12年の書。

出版から5年経過している。

著者の佐野眞一はその間に亡くなってしまった。

 

大邱、鳥栖、

植民地時代、

中国時代の先祖からの系譜。

血をみる喧嘩。親族の犬猿の仲、生きる泥臭さ。

父と母の関係。

貧困からの脱却。食べるための仕事。

炭鉱。

にあんちゃんの世界。

 

そのエネルギーの凄まじさ。

氏が背負ってきた、そして今も背負っていることがこの書でその一端が分かる。

玉子さんの言葉も読みたいと思った。

 

 

 

 

| | 12:00 | comments(0) | - |
本のメモ ゴロウニン 続日本俘虜実記  ロシア士官の見た徳川日本

1811年〜13年、日本人の捕虜となったゴロウニンの手記。

松前で牢獄で聞いた日本の状況が書かれている。

 

・太閤は賢明、慧眼で果断な人物。

・庶民は酒を好む。

・日本人の短所は色欲。

・京都では男性同士の情交が行われていることで有名。

・日本人や支那人がヨーロッパの様式を取り入れ、我々の世代にヨーロッパ諸国に

危険な国民になるとは思わない。しかし早晩起こり得ること。

・日本人は嫉妬深い。

・日本はヨーロッパと交際するより、国民の不幸を少なくするためには古来の立場を守ったほうがいい。

・日本は模倣が好き。

・日本人は生で野菜を食べず、煮て食べる。

・昆布をよく食べる。

・熊の胆嚢は日本で珍重される。

・苺は美味しくない。日本人は草になる実はどんなものでも決して食べない。

・日本の刀、鋸、金属細工は非常に質がいい。

・綿織物の質は悪い。

・清潔と極端な正確さを好む。

・包装もいい。

・人口が多い。約二世紀、隣国との戦争がない。天然痘と性病以外の疫病もない。

 

河童にも触れられていることに驚いた。

 

後半はゴロウニンを救うべく渡航をしたリコルドの手記が掲載されている。

高田屋嘉兵衛の立ち振る舞い、仁義に触れられている。

その姿は凛々しい。

また、川路聖謨のその凛とした姿勢も賞賛されている。

どこの国でも、教養があり、一本筋が通っていれば認められることが分かる。

 

 

 

 

| | 23:43 | comments(0) | - |
本のメモ 小林信彦 わがクラシック・スターたち

週刊文春の氏の連載が休載されて久しい。

コンビニエンスストアで文春の目次だけに目を通す。

氏が復活したのか否か。その確認だけが重要なのである。

 

この本は去年の本音を申せばをまとめた単行本。

5月にでていたものを買うのを忘れていた。危ない危ない。

年1回のルーティンな楽しみのひとつを忘れていた。参ったなあ。

 

読みたい本、見たい映画が沢山取り上げられている。

読まなければ、見なければ。

 

氏が感心した映画。

・海街diary

吉田秋生さんの作品であることを知る。

昔、新宿の居酒屋で、漫画好きな女の子にあきみと読むことを教わったことを思い出した。

・キャロル

・谷中感応寺 五重塔

・0課の女 赤い手錠

・川端康成と伊藤初代

・園井恵子 

最近、五百羅漢寺で桜隊が原爆で多く亡くなったことを知った。

・NHKドラマ おかしな男 渥美清

 

| | 22:42 | comments(0) | - |
本のメモ ニコライ ニコライの見た幕末日本

・この国では孔子が学問知識のアルファかつオメガ。

・ヨーロッパに門戸を開いてわずか15年経つか経たぬかで、政府並びに国民の気風がどれほど変わってしまったことか!

・八幡は応神天皇。日本各地にかくも多くの社が建てられ、その栄誉を讃えてかくも盛大な軍事行動が行われる。

・仏教は日本の神々を仏教による名称を与えてしまい、その名によって日本の神々を仏教の寺の中にまで迎え入れ、日本にどっかりと腰を下ろして贅沢な暮らしを始めた。

 

| | 09:23 | comments(0) | - |