CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
CHECK
無料カウンター
TEST
check2
CHECK3
あわせて読みたい
CHECK4
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

Higashi Ginza Sweet Life

東銀座は今日も魚そして海の潮の香りがしています。
<< 台湾へ 3 | main | 富山 >>
本のメモ 小泉八雲 日本の心

通勤の行き帰り、台湾へ向かう飛行機の中。

ひとりの時間に小泉八雲の本を読む。

透明感があって、文学的な文章。

読んでいて心地よい。

 

・夏の日の夢

 とある旅館の女主人。

 風鈴を思わせるやさしい声。丁重な言葉。

 国貞描くところの蛾の娘、蝶の女のような美貌。

 それを見て、死を思った。

 美は時に予感の悲哀。

 

 浦島が玉手箱をあけたときに出た煙。

 人の死後帰り行くべき抽象の塵。

 そして目の前の俥屋の草鞋がたてる塵。

 ところでこの塵のどれだけが今は亡き人々の塵なのだろう。

 

 ああ、ばあ

 日本の赤ん坊が最初に発する声。

 それはさようならを現す言葉。

 この幻の世に生まれて来たばかりの赤児がそんな言葉を口にするとは。

 記憶に鮮やかな前世の友達に向けられた言葉だろうか。

 

・永遠に女性的なるもの

 口づけ、抱擁はもちろん、愛する人の手を握ることすら日本文学のどこを探しても見当たらない。

 この国には優れた芸術的能力と感受性とが発達している。

 擬人的に眺めることの不可能ななもの、男性でもなく女性でもなく、中性というか、

 何性とも名づけようのないものこそ、日本人によってもっとも深い愛と理解を捧げられてきたもの。

 

・旅の日記から

 眠くなったからといって横になれるはずもない公共の乗り物の中で、よく日本の女性は、

 こくりこくりし始める前に着物の長い袂を顔にあてる。

 優雅さ。

 

 「もし中国が西洋の工業生産方式を採用したら、日本より安い製品を武器にあらゆる市場で我々に勝つでしょうね」

 「しかし、日本はなにも安さだけに頼る必要はないのです。むしろ、その優れた芸術性や洗練された趣味を生かす方が

  得策ではないでしょうか」

 

・ある保守主義者

 イギリス国民は掠奪人種

 

 朝明けに見る富士山の第一景は今生でも、また来世でも。忘れることのできぬ光景。

 

・コレラの流行期に

 日本の子供はどの子も時々石で遊びたがる。

 民間信仰によれ、亡くなった近所の坊やは今頃冥途の賽の河原で小石を積んでいるはずである。

 恐らく、どうしてここのは影がないのだろうと首を傾げながら。

 

・生神様

 田舎のぽつんと孤立した社は建具師の拵えたものというより、その土地の一風物のような感じがする。

 見る人の心中に不思議な、この世のものならぬ気持ちを呼び起こす。

 その感情は神社と接する機会が増えれば増えるほど増大する。

 

・日本美術に描かれた顔について

 日本はその芸術的能力に頼ってこれからも進んで行かねばならぬ。

 ただの低価格生産ということになったら日本はとうてい支那にかなうものではない。

 

明治期に書かれた文章。

その頃の日本が分かる。

そして、この本で取り上げられている、

大阪の四天王寺に行きたくなった。

| | 23:33 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 23:33 | - | - |